あなたがスペインと聞いて、イメージすることは何ですか?
フラメンコ、サグラダファミリア、ガウディ、アルハンブラ宮殿、FCバルセロナ、レアル・マドリード、トマト祭り、闘牛、シエスタ、スペイン料理。
スペイン料理浮かびましたか?
スペイン料理の中でも最も有名なひとつがパエリアですよね。
ということで、この記事では、みんな大好きスペインの有名料理パエリアの歴史、発祥、おすすめレストランの紹介をします。
目次
パエリアの歴史と発祥の地
発祥の地は?
パエリアは15世紀にバレンシアで生まれたと言われています。
バレンシアはイベリア半島の東部の海に近いエリアで、バルセロナから300km南に位置しています。
特に発祥の地とされているのが、バレンシアから南に10kmほどに位置する、海に近い湿地帯アルブフェラ(albuferas)近くの、エル·パルマール(El Parmar)という村です。肥沃な土地が広がっています。
パエリアについて書かれた最初の記録は18世紀まで遡りますが、それ以前から何世紀にもわたってそのエリアで調理されていたことが知られています。
そのエリアにアラブ人によって米がもたらされて以来、スペインで最も重要な米の生産地のひとつとなっています。実際、スペイン語で米を意味するarroz(アロス)はアラビア語に由来しているんです。
このエリアでは広大な田園風景が目の前に現れます。田んぼに囲まれた田舎出身の私には懐かしさを感じさせてくれました。
たくさんのパエリアレストランが立ち並んでいますよ。
だれが作り出した?
最初のパエリアはバレンシアの農民が作ったと言われてります。
農民たちは、手近にあるものを使って昼食用に調理していました。
つまりパエリアは米と田んぼやそのエリアで手に入る材料で作られていたのです。
パエリア誕生の背景には、農作業者が野外で調理でき、長時間の労働に必要なエネルギーを補給できる料理が必要だったことがあります。
オリジナルの材料は?
最初のパエリアは、米、オリーブオイル、トマトや玉ねぎなどの季節の野菜といった地元の食材をつかったシンプルな料理でした。
肉には、鶏肉、ウサギ肉、カエル肉がよく使われましたが、カタツムリや魚が使われることもありました。
もともとはカタツムリが安かったので使われていましたが、特別な日のためにウサギや、後になって鶏肉が加えられるようになったのです。
一般にわたしたちがイメージする魚介のシーフード·パエリアは、他の肉類を使ったパエリアに比べ新しいタイプのパエリアなんです。
本来のパエリアには、魚介類ではなく、うさぎの肉やカタツムリが使われるなんて驚きですよね。
パエリア鍋の特徴
大きくて、丸くて、底が平らで、2つ以上の取っ手がついています。
その高さに特徴があります。
米が底に最大限接触するように高さはとても低くなっているんです。
パエリアの語源は?
パエリアの語源には諸説あります。
そのひとつはラテン語から来ているというもので、特にラテン語でフライパンを意味する「patella」に由来するというものです。
また、8世紀にパラモス人(北アフリカの住民)によってスペインに持ち込まれた米が穀物であることから、アラビア語の「baquiyah」(バキジャ)に由来するという説もあります。
しかし、最もロマンチックなのは、男性が恋人の愛をゲットするためにパエリアを作ったという説です。
パエリアという名前はが、スペイン語の「para ella(パラ エジャ=彼女のために)」というフレーズに由来しているというもので、わたしはこれを支持したいです笑
現在のパエリア
スペインの各地方では、パエリアに独自のタッチを加え、美味しくユニークなバリエーションを生み出しています。
例えば、沿岸部では、エビ、ムール貝、イカなどの新鮮な食材を使ったシーフード・パエリアがメインですし、また、バルセロナがあるカタルーニャ地方などでは、魚介類と肉類を組み合わせたミックス·パエリアがよく作られます。
生粋のバレンシア人からすると、魚介と肉類を混ぜたパエリアは本物ではない、というかもしれませんが、オリジナルはバレンシアパエリアだけど、いろんな種類のパエリアがあってもいいじゃないか!とうことで。
スペインにおけるパエリアの文化的影響
パエリアはおいしい料理であるだけでなく、スペイン文化の根幹をなすものでもあります。
お祝い事や家族団らんの主役であり、湯気の立つパエリア鍋を囲んで喜びの瞬間を分かち合うっていいですよね。
また、バレンシアの人々にとっては、アイデンティティと誇りの象徴でもあります。
おすすめのパエリアが食べられるレストラン
たくさんのレストランがありますが、バレンシアまではちょっと遠いと思われるかたのために、バルセロナのビーチ沿いのレストランを紹介します。
バルセロネータのXiringuito Escriba
目の前で、大きな鍋で色んな種類のパエリアを作っているのを見て楽しむことができます。海をみながら堪能してください。
東京にも系列店が進出したということですので、東京に行かれる人はぜひ立ち寄ってみてください。
わたしもいつか東京にいったら試してみようと思います。本家と味は一緒なのかどうか気になります!
XIRINGUITO Escribà
日本、〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3丁目21−3 ストリーム 3F
さいごに
スペインに行かれたなら、ぜひパエリアを楽しんでください。
多くの種類のパエリアがあるので、自分好みのパエリアを探してみてください。
ではでは、だれかに、あれこれ。
鶏肉
ウサギ
カエル
カタツムリ
季節の野菜
米
サフラン