バルセロナは世界的に有名な建築家アントニ・ガウディの作品が点在する美しい街です。
彼の独創的な建築スタイルと革新的なデザインは、多くの観光客を魅了しています。
この記事では、バルセロナへの旅行者にとって必見のガウディのスポットを紹介します。
さらに、通常の観光客のおそらくほとんどが見逃しがちな、ガウディ像も紹介しますのでぜひ訪問してみてください。
目次
サグラダ・ファミリア(La Sagrada Familia)
まずは、バルセロナに来る人なら誰もが知っている場所。
ここへ行かない人なんて、まずいないサグラダ・ファミリア教会。
スペイン語でSagrada(聖なる)Familia(家族)。
日本語で正確に言えば「聖家族贖罪聖堂」です。
サクラ🌸だ、ではないです。ここ大事ですよ。
間違えている人以外にたくさんいそうなのでお伝えしておきました。
ちなみ、わたしは初めてバルセロナに来たとき、行かなかったんです。
出張だったから。
見たかったのに。少しくらい寄らせてくれてもよかったのに。
さて、サグラダ・ファミリアは、1882年に着工され、いまだ未完成の大聖堂です。
特に注目すべきは、サグラダ・ファミリアの内部に広がる構造です。
巧妙に組み合わされた柱やアーチは、木の枝や幹を連想させ、森の中に迷い込んだような錯覚を覚えさせます。
石でできているのに森なんです。
天井からは光が差し込んできて、木漏れ日のような温かさが広がります。
この森のような内部空間は、ガウディの自然への敬意を体現しているんです。
彼は建築を通じて、人々が自然と調和することの美しさを伝えたかったのでしょう。
美しい彫刻やモザイク、ステンドグラスなど、さまざまな要素が織り成す神秘的な世界をぜひ楽しんでください。
ちょっとここで、サグラダ・ファミリアの豆知識をお伝えしますね。
サグラダ・ファミリアの豆知識
豆知識1 世界遺産に登録されているのは、サグラダファミリア全体ではない。
実は、地下礼拝堂と生誕のファサード(生誕の門)だけです。
おそらくほとんどの方が、教会全体が世界遺産だと思っているんではないでしょうか?
わたしもそうでした。
2005年にカサ・バトリョなどと一緒に世界文化遺産に登録されました。
ちなみに、この写真の生誕のファサードにある、15体の天使像は日本人の彫刻家である外尾悦郎さんが、彫ったものなんですよ!
すごいですよね!
日本人が主任彫刻家として携わり、さらにその部分が世界遺産登録されるなんて。
日本人として誇りですね。
豆知識2 自然を超えない塔の高さ
サグラダ・ファミリアで一番高くなる予定のキリストの塔は現在も建築中ですが、高さは172.5メートルになるように考案されています。
人間の創造物が神のそれを超えないように、高さ192メートルのモンジュイックの丘より低く設定されているんです。
なるほど。
ちなみに、モンジュイックの丘は1992年のバルセロナオリンピックの女子マラソンで夢になりました。
銀メダルを獲得した有森裕子選手がロシアのエゴロワ選手とデッドヒートを繰り広げました。
豆知識3 受難のファザードの姿が、生誕のファザードの姿と、あまりにも違う
受難のファザードはガウディの設計図がないため、後を継いだ別の地元の建築家がオリジナルでデザインしている。
そのためか、生誕のファザードと全く趣が違うし、なんだかとても現代的というか。
内部の森の中をくぐって受難のファザード側に出てきて見上げたときに、あまりにも景色が異なるので、とまどうかもしれません。
わたしは、生誕のファサードが好きです。ガウディが実際に手を入れていますし、やはり日本人彫刻家が携わり大きな役割を果たしていることも影響しているんだと思います。
どうも、受難のファザードはガウディの意志が引き継がれているとは思えないんですよね。。。
好き嫌いあると思いますので 、ぜひ自分の目で確かめてみてください。
さいごに
サグラダ・ファミリアだけで長くなってしまったのでそれ以外のスポットは別の記事にしますね。
よければ、訪問前にサグラダ・ファミリアの主任彫刻家にまでなられた外尾悦郎さんが書かれた、この本を読んだらいっそう楽しめると思いますので紹介させていただきます。
わたしも、こちら興味深く読みました。